続・父のひとりごと
自閉症児りょうまの父が語る、福祉関連中心のちょっとだけ真面目な「ひとりごと」
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【第643号】釜石ボランティア報告(2012年8月)
2011年3月11日。
東日本大震災の日から、もうすぐ1年5ヶ月になります。

昨年8月、私は川崎市のボランティアバスに参加し、岩手県釜石市にてボランティア活動をしてきました。

詳細は、【第543号】釜石市ボランティア報告をご参照くださいね。

2年目の今年もボランティアに参加したいと思っていましが、
今回は団体ではなく、個人ボランティアとして参加することにしました。

その理由としては、
個人の方が比較的フリーのため、被災地の現状を知ることができること。
そして今回は、釜石トライアスロンの復興への第一歩、(まだ道路の路面がトライアスロンを運営できる状態でないため)釜石はまゆりオープンウオータースイムが開催されるため、参加をすること自体も復興へのお手伝いになるのではないかと思ったからです。

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【期間】2012年8月2日(23:00)~8月5日(23:00)
    うち現地活動は、8月3日、4日の2日間、5日は釜石はまゆりオープンウオータースイムに参加。

【参加したボランティア】個人            

【活動場所】岩手県釜石市内

【レポート】

≪1日目≫

深夜高速バスは、池袋23:00発。釜石駅前には8:00に到着予定。
釜石ボランティアセンターのボランティアは8:30から受付のため、この便は自分にはベターなものでした。

釜石のボランティア募集は現在、金・土・日の3日間となっています。
そのことは、ウェブでの情報で知っていましたし、もちろん事前に登録が必要なことや、
ボランティア保険も地元の社会福祉協議会で加入する必要があることも調査済み。
すべての手続きを整えて、行きの深夜バス、帰りの新幹線の手配も終え、出発です。
団体なら、全てをやってもらえるからこの点では楽ですよね・・・。
でも、それ以上に、何かを掴むことができると思ってます。

2101.jpg

さて、深夜高速バスは予定通り8月3日金曜日の8:00過ぎに釜石駅前に到着。
朝食・昼食を駅前のローソンで買い、ボランティアセンターに向かいます。
センターには、横浜市の社協の団体や、その他の団体も来ていました。
個人受付を済ませ、ワッペンに名前を書き、待機。
この日は比較的涼しく、ボランティアもしやすい日でした。
2106.jpg

個人ボランティアの人数はおそらく8名くらい。
埼玉から親子で、横浜から、盛岡の高校生、地元釜石からなど各地からの参加者です。

行き先は、釜石のメイン商店街裏の店舗。
地元のリーダーのみなさんの指示のもと
津波の土で汚れた一階部分の天井から床まで、室内全体の洗浄作業です。

2100.jpg

水圧で洗浄した汚水を集め、バケツに汲んで捨てるという作業。
やっても、やっても、出てくる汚水。
天井の部分まで、津波の足跡が残っています。

このような作業は少なくなったとリーダーの方にお聞きするものの、
一年以上経っても、まだこのような作業が残っていることに、
復旧はまだまだと感じます。
2105.jpg

午前と午後の一日目の作業を終えたあと、ホテルに帰ると19:21分頃ゴオオオ・・・といううなりとともに、地震が起きました。
三陸沖M4.7。釜石の震度は3でしたが、何だか東京で感じる揺れと違う気がしました。気のせいかな?
そしてその後は、バタンキュー状態。
自分では気づきませんでしたが、深夜高速バスはやはり疲れるのですね。
そのまま朝まで、眠りについたのでした。


≪2日目≫

前日早く寝たため、翌早朝朝の散歩を兼ねて街中を歩いてみました。

2112.jpg
(↑こちらは今回です)
岩手銀行・・・。
確か昨年は、屋根付き歩道だったよな?

で、昨年の写真を見ると、

1796.jpg
(↑こちらは昨年の8月です)

確かに昨年の写真では、屋根付きの歩道でした。
完全に撤去されたのですね。

でも、このように整備されている場所もあれば、全く1年経っても手つかずの場所もあります。
昨年の釜石社協の局長さんがお話されていた、「復興に2年という話があるが、2年では難しい。少なくとも5年くらいはかかる。」というお話を思い出し、その通りだとあらためて実感しました。

さて、2日目の作業。
メンバーは入れ替わるも、また10名近くのボランティアでの作業です。
2日目は、常楽寺というお寺での、がれきの分別作業でした。
ここには、我々の他、まごころネットのボランティアさんやその他にも多くのボラさんが入っていました。

この日は昨日と違い気温は上昇。炎天下の下での作業です。
2113_20120805163558.jpg

それにしても、一年経ってもまだこんなにガレキがあるのか・・・。
私としてはこれには驚きでした。
ほか団体のボランティアさんは、どうやら側溝がガレキで埋まった状態のものを取り出す作業をしているようです。
このお寺の場所まで、津波が押し寄せたのか・・・。
決して海岸近くではないのに、ただ驚きが隠せませんが、
目の前に見える防災センターではたくさんの方々が流され命を落とされたようです。
これは、確かニュース報道で見た気がします。

さて、分別をしたものを、処分場に持ち込むのですが、
これがかなり厳しい。
我々がせっかく仕分けしたものも、再び再仕分け。
前はOKだったものが今回はダメというパターンがあるようで、これにはビックリ。
処分場の基準どうなっているのでしょう?
作業責任者のさじ加減で決められているとしたら、これは結構問題です。
ボランティアの人たちが一生懸命仕分けをしていることを、処分場の責任者はわかっているのかな?
自分も廃棄物関連の仕事に携わっているため、この基準なしのさじ加減での受け入れ可否は、
結構問題に感じます。
これに関しては、釜石の行政がもう少し関わるべきではないかと感じました。

2104.jpg

何はともあれ、2日目の作業も午前午後で終了。

ボランティアの皆さんで最後に記念撮影です。
2103.jpg

終了後、どうしても行きたい場所が有り、レンタカーを借りました。
それは昨年、川崎市のボランティアバスでボランティア活動をした、
唐丹地区の盛岩寺というお寺とその付近です。

お寺はこの通り、門と鐘つき堂が、昨年は流されて、無かった状態でしたが、しっかりと出来上がっていました!
(良かったです!)
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2108.jpg
(↑2012年8月4日現在。)
1792.jpg
(↑昨年8月はこんな感じ)

こちらは何も変わっていませんね・・・。ただ、草がたくさん生えているだけのように思えます。
でも、仕方ないですね。一歩一歩でしょう。


≪3日目≫

この日は、釜石トライアスロンが中止になってから初の、根浜海岸での再開。
といっても、トライアスロンをするには、まだまだ道路やその他の環境整備ができていないため、
今年は「釜石はまゆりオープンウオータースイム」という1500mのスイムのみの大会として復活です。
この大会に出場することも、自分は被災地復興に向けた一歩であると感じています。

ボランティア活動で少々タイトなスケジュールですが、記録よりも出場することが目的です。

被災の爪あとも、まだまだしっかりと残っていました。
地元のトライアスロン協会の方々、ボランティアの方たちのお力で開催できるすごさを感じました。
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海岸で地元の太鼓も披露されました。
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この言葉、なんだか泣けてきます。
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選手宣誓の青森の高校生。この浜で小さい頃泳いだことを含め宣誓してくれました。素晴らしかったです。
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昔からそよ風の手紙のファンでおられる釜石のエルルのかーさんともお会いすることができました♪
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全国各地から100名近くの方々が出場。
恐らく、各々が復興を願いながら泳いだことでしょう。
自身の結果はともかく、この海で泳げたこと。
そのものが復興への第一歩だと感じました。

その後、エルルのかーさんご家族と食事をして、新花巻に昨日借りたレンタカーで向かい、
このレポートを、その新幹線待ちの喫茶店で書き、無事帰宅いたしました。


【感想・総括】

ボランティアをしていて感じたこと。
一歩ずつ少しずつではありますが、確実に前に進んでいるのは間違いありません。
しかしながら、震災前の状態に戻ることは1年や2年では到底難しいと感じるとともに、
これからどのような形で、我々が被災地への支援をしてゆくべきなのか考えさせられた気がします。
がれきの撤去やマンパワーも必要でしょう。
ただ、もしかしたら次の段階へ移る移行期に入ったのではないかという気もします。
それには、観光や旅行に被災地方面を訪れることでも良いのではないか。
そんな気さえします。
一番してはならないことは、2011年3月11日に起きた大震災自体を、
記憶の中で風化させてしまうことのような気がします。

様々なことを考えさせられた、今回のボランティア。
来年は、我が家も大きな変化を迎えるためこのような直接的な活動は難しいかもしれませんが、
できることで少しでも力になれたらと感じています。


                                2012年8月5日

                               「釜石ボランティア報告」 新保浩
  
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