続・父のひとりごと
自閉症児りょうまの父が語る、福祉関連中心のちょっとだけ真面目な「ひとりごと」
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【第540号】映画「ちづる」を観て
映画「ちづる」。

この映画は、立教大学映像身体学科を卒業する兄が、2歳年下の自閉症の妹を題材に卒業制作のドキュメント映画として作られた作品です。

まだ、ロードショー公開されていないこの作品ですが、週刊自閉症ニュースのポッドキャスターである僕は、試写会にご招待頂き、ありがたく公開前に観賞する運びとなりました。

東京、京橋にある京橋テアトル試写室。
試写開始までのわずかな時間、受付で頂いたパンフレットに目を通しました。

ん?僕はあることに気付きました。

「ちづる」さんって・・・もしかして、ちーちゃん!?

そう、主人公のちづるさんのことを僕は知っていたのです。
ちづるさんは、息子のりょうまの養護学校時代の先輩の“ちーちゃん”だったのです。
もちろんそのことは、この試写会のパンフを開くまで、全く知らない事実でした。
息子のりょうまより、確か4歳年上のちーちゃん。
僕の中で、養護学校で見かけたちーちゃんの姿は、強烈な印象として残っています。
いつ見ても、必ずスケッチブック(だと思う)を片手に持っていた、可愛らしい女の子でした。
映画のパンフレットの表紙のちーちゃんは、すっかり成人し、21歳の女性“ちづるさん”になっていました。
よく見ると小・中学生時代の面影が少し残っている気もします。

実は、HP「そよ風の手紙」は、2001年当時ちーちゃんのお母さんが管理人だったHP「ちづるのスケッチブック」の影響を受けています。(今はサイトは閉鎖されているようです)
一回だけですが、10年ぐらい前に、お母さんともメールのやり取りをした記憶があります。
そんなことを思い出しながら、しばらくすると映画が始まりました。

chiduru.jpg


映画はほとんど、監督である兄の赤正和氏のカメラワークで撮られていました。
妹のちずるさんを追った、ドキュメンタリー映画でした。
ちづるさんは、知的障がいを伴う自閉症で、19歳からのおそらく2年間ぐらいの時間を撮影したものと思われます。
この映画の主人公は確かに、タイトル通り “ちづるさん”です。
ただ、僕が自閉症児の父親であるからなのか、主人公は同時に母親の久美さんであり、さらに映画監督である正和さんでもあると感じました。
そして数年前に、交通事故で突然命を落とされた、ちづるさんの父親も主人公であると感じます。
つまり、この映画は赤家全員が主人公のドキュメンタリーといえるような気がしました。

映画なのでネタばれしない程度にしますが、
きれい事で無い、家族の姿が実にうまく映し出されていました。
これは、監督自身がこの作品の家族の一員だからこその映像であり、
ともすると、家族外の人であれば、きっとこういう映し方はしないだろうな・・・というような姿も映し出されていました。
また、監督自身が冷静に、思うがままの疑問を母親に対して、何度も投げかけています。
そこには“遠慮”という文字は無く、まさに家族ならではの脚色されないドキュメンタリーです。
親子のぶつかり合い。ちづるさんの将来に対する母親の本音。兄としての気持ち。
母親の表情の微妙な変化は、女優さんでも出せない心の奥底を感じることができます。
ちづるさん自身も、ありのままの姿を見せてくれています。
僕が特に印象的だったのは、外出中のシーン。
ちづるさんが道ですれ違った知らない若い女性を追いかけるシーンです。
そして、妹を追う兄。
その後どうなったかは映画で見てもらうとして、その後のちづるさんの“イタズラッ子な表情”には、ついつい笑ってしまいました。

この映画は何を伝えたかったのか。
きっと、最後まで観ればわかると思います。
自閉症児の父親としての感想は、この先まだまだ続いて行く赤家の姿を、何か我が家の姿と重ねて観てしまうような作品でした。


映画「ちづる」は、今年10月下旬よりロードショー公開が決定しています。

現在決定の映画館は、東中野の「ポレポレ東中野」、横浜の「横浜ニューテアトル」です。


お近くの方はぜひ、10月にロードショーをご覧ください。

映画「ちづる」の公式サイトはこちらです⇒http://chizuru-movie.com/

コメント
この記事へのコメント
それは奇遇でした
ポレポレ東中野は、映画「アイコンタクト」を見に行った映画館です。
ロードショーが始まったら、早目に「ちづる」を見に行きたいですね。
今週末からはダウン症のドラマーが主人公の映画もやっていて、こちらも興味があります。
2011/08/20(土) 12:32:25 | URL | SC所沢 村上 #wgmg.h4A[ 編集]
SC所沢 村上さま
そうですか!こういう映画を積極的に上映してくれる映画館なのかもしれませんね。大変ありがたいし、映画館自体を応援したくなります。^^
2011/08/22(月) 06:43:21 | URL | りょうまの父 #-[ 編集]
ありがとうございました
ブログアップ、大変感激しております。
先日はお暑い中お越しくださり、ありがとうございました。メールでのご挨拶をすっかり忘れてしまったため、今この場でさせてください。ちづる上映委員会メンバー、シズカと申します。

そんなことがあったんですね・・!
不思議な縁が続くものですね。ちづるさんのお母様とも交流が。映画そのものと、映画の中の人々の二つがどんどんと人をつなげて、大きなうねりを作っていくこともある、と感じました(個人的な意見ですみません)

私は現在いち大学3年生ですが、この映画には万人にたのしめる、普遍性があるように感じられました。きっとそれは、りょうまさんのお父様が言われるように、家族全体が主人公となっているからなのではないでしょうか。

HPに載せてくださり、感激いたしました。
まだまだこれからも、劇場公開と残る試写会に向けて、努力していきたいと上映委員会一同心から思っております。ますますの応援を、そして「続・父のひとりごと」のますますの発展を願っております。


ちづる上映委員会 シズカ


2011/08/22(月) 12:52:05 | URL | ちづる上映委員会 シズカ #65HSiyj6[ 編集]
ちづる上映委員会 シズカ 様
コメントをありがとうございます。
会場では上映委員会の皆様の静かながら熱い気持ちを感じました。
10月のロードショーを含め、応援しております。
2011/08/23(火) 07:28:53 | URL | りょうまの父 #-[ 編集]
わ~、世の中狭いなあ。。。(^o^)
初日、どっちかの舞台挨拶に行きたかったけど、地元の祭りでポップコーン売らなきゃならん。残念。。。(; ;)
2011/10/23(日) 10:55:55 | URL | レインボーおやじ #HfMzn2gY[ 編集]
レインボーおやじ様
本当に世の中は狭いです。^^;
ポップコーン売り、なんだかレインボーおやじさんの姿が想像できる(笑)
2011/10/27(木) 05:03:31 | URL | りょうまの父 #-[ 編集]
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