続・父のひとりごと
自閉症児りょうまの父が語る、福祉関連中心のちょっとだけ真面目な「ひとりごと」
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【第369号】週刊自閉症ニュースぼくうみ特集?別館?
10月15日深夜配信の音声ポッドキャスト『週刊自閉症ニュース152号』は、映画『ぼくうみ』特集です。

アメリカ西海岸に渡った、映画『ぼくうみ』。

その過程には多くの、多くの人と人の繋がり、熱い想い、そしてまぐろさんという方の並々ならぬ自閉症児者への理解を求めた活動を基に成されました。

そのような想いのもとでは、奇跡的なこともたくさん起きるものです。
でも、何かが動く時は、不思議な力がかかるような気がしてなりません。

さて今回は、そんな『ぼくうみ』のレポートをまぐろさんに頂きました。

音源でももちろんそのまま代読しておりますが、どうしても文章でお読みいただきたく、こちらに掲載いたします。

 「『ぼくうみ』、海を越えて ? アメリカ西海岸からのぼくうみ上映レポート」

リスナーのみなさん、こんにちは!サンフランシスコ在住のまぐろです。

この度、多くの方々と協力し、また多くの方々の暖かい支援を頂き、映画「ぼくはうみがみたくなりました」のサンフランシスコ及びロサンゼルス上映会を実施することができましたので、週刊自閉症ニュースの場をお借りし、みなさんにご報告したいと思います。

こちらでの上映は、全部で6ヵ所、合計で約500名の方にぼくうみをご覧頂きました。どの会場でも笑いと涙の感動の輪が広がり、映画の企画・原作・脚本の山下久仁明さんが映画に込められた自閉症啓発のメッセージが海を越えて届きました。映画をご覧になられた方々は、口をそろえて「とても素晴らしい映画で感動した。ストーリーが自然でわかりやすい。改めて自閉症ということについて学ばせてもらった。もっと多くの人に是非見てもらいたい」とおっしゃっておられました。

私が、ぼくうみをアメリカ西海岸で上映したいと思ったのは、先ず何よりも、山下さんの映画を通じた活動に深く感銘し、同じ自閉症児の父親としてこの活動を広めるお手伝いをしたいと思ったからです。アメリカ西海岸には大きな日系社会があり、日系移民の方、日本企業の駐在員の方、留学生の方等、多くの日系の方がいらっしゃいます。そしてその中には、日本と同じように自閉症を含む発達障害のお子さんをお持ちの家庭が沢山あります。また、サンフランシスコ郊外のシリコンバレーには、多くの自閉症児が集中していると言われており、日系という枠を超え、共に暮らすこの地域社会への貢献の観点からも、ぼくうみの上映は大きな意味があると考えました。

インターネットを通じて日本でのぼくうみ自主上映を知ったのは、約1年前。それから、この週刊自閉症ニュースのりょうま君のパパに山下さんをご紹介頂き、一歩一歩、世界初のぼくうみ海外上映に向けた準備を進めてきました。振り返ってみるとなんだか不思議な感じもしますが、実はまだ山下さんともりょうま君のパパとも実際にはお会いしたことはないんですよ。でも、きっと同じ自閉症児の父親として心の深いところで共鳴しあっているのだと思います。

映画上映までの過程で、幾つかの奇跡がありました。

一つ目は、山下さんとの出会いです。インターネットの時代とは言え、まだ会ったことの無いまま映画のアメリカでの上映にOKをお出し頂けたのは、どこか運命めいたものを感じざるを得ません。山下さん、どうもありがとうございました。

二つ目は、サンフランシスコでは、PHP(Parents Helping Parents)、ロサンゼルスではJERC(日米教育サポートセンター)という素晴らしい団体と出会い、映画をまだ観る前に上映にご賛同頂けたことです。特にPHPは全くのアメリカの障害児支援団体で、ぼくうみの本に日本語で目を通すこともできません。そんな中、アメリカ人の会長さんが、過去、同団体で講演をしたことがある明石洋子さんが支援をされている映画なら、映画を観なくても信頼し応援しましょう、と言って下さったのは、本当にありがたく思っております。これが上映現実に向けて動き出す大きなターニングポイントだっと思います。それから今日までPHPとJERCのスタッフのみなさんと文字通り二人三脚でやってきました。今回の上映の実現は、会場の手配、告知、そして当日の会場運営までPHPとJERCのみなさんのご尽力の賜物以外のなにものでもありません。本当にありがとうございました。

三つ目は、帰国子女でバイリンガルのA.T.さんのお力で英語字幕ができたことです。英語の字幕を作ると言うのは実は単に英語ができるということだけではなく、映像に合わせてふさわしい表現を選んで時間内にはめ込むといった特殊なスキルが必要となります。その作業をタイトなスケジュールの中、ボランティアでやっていただきました。英語の字幕ができたおかげで、国際結婚をされている日系のご家庭や日本語を話さないアメリカ人の多くの方々に映画をご覧頂くことが可能になりました。また、今後の世界各国での上映可能性が飛躍的に高まったのも、彼女が英語字幕を作って下さったからだと思います。A.T.さん、本当にありがとうございました。

最後は、私の上司に今回の上映について深い理解と支援を得、私の会社からアメリカと日本の両側で支援を受けることができたことです。私の個人的な思いに心から耳を傾け、それを企業の社会的責任(CSR)というレベルまで引き上げて下さいました。背中をポンと押し、「やってみろ。そしてやるからには社会を変える意気込みでやるんだぞ!」という言葉は一生忘れられません。日本側で受け皿になってくれた同僚の仲間達にも心から感謝しています。本当にどうもありがとうございました。


ぼくうみという日本の映画が、アメリカで上映されたことにより、自閉症を取り巻く課題は、アメリカでも日本でもそして広く世界でも実は共通しているという認識が広がったように思います。そうです、これは自分達だけのことではなく、広く人類共通のチャレンジなんだ、みんなで協力することが大切だという認識です。「100人の中に障害者が1人いるとして、その人を社会から取り除いても残り99人の中から必ず代わりの障害者が出てくる。その1人の障害者が残りの99人が障害者になる可能性を一手に引き受けてくれているから、99人は健常者としての生活をおくることができる」という「100分の1」のメッセージや障害者を取り巻く家族の思いなど、本当に世界共通なのです。


私個人としては、このぼくうみが今後、アメリカのその他の場所をはじめ世界各国で上映され、日本とアメリカ西海岸で広まった感動の輪がもっともっと広がっていってくれることを心から祈っております。「自主上映をやってみたい」という方、勇気を持って是非手を上げてください。これは、ご自身にとってやりがいがあるだけではなく、社会にとっても非常に大きな意味をもたらすことになりますよ。私も応援させて頂きます。

最後に、今回関わって下さった全てのみなさんへ、心より「本当にどうもありがとうございました。」

まぐろ


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サンタクララバレー協会での上映会
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JERCのメンバーとボランティアさん(受付にて)
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PHPのメンバー
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ロスの会場となったミヤコハイブリッドホテル
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PHPで山下さんからのメッセージをご紹介するまぐろさん
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PHPで上映前のご挨拶

また、日系コミュニティーペーパーのひとつ(ベイスポ)↓にも山下さんのメッセージを掲載して頂いたとのこと。

2010年10月8日付けベイスポ記事

まぐろさんの上映レポート、とても感動いたしました。

今回のレポートで、西海岸での上映会は、まさに、人と人との繋がり、そして、それに絡んだ方々の熱い想いにより実現されたものであると感じています。
今回、時間の関係でご紹介できませんでしたが、観賞された方々の感想文、そして特に会社の上司の方の言葉、何だかこちらまで嬉しくて、文章を読んでいて胸の奥が熱くなりました。

まぐろさん、こちらこそ、本当にありがとうございました。


コメント
この記事へのコメント
りょうまパパさん今日は。
御無沙汰しています。
今日(10月20日)、久しぶりに(昼食時に)時間が取れたので、ブログを拝見いたしました。「ぼくうみ」のアメリカみ進めていて、ビックリ!
私の名前が出ている!?
まぐろさんの報告によると、上映が可能になった奇跡の一つがPHPさんと私との関係とのこと。嬉しいです!!
PHP主催の講演会(私と徹之)は、2000年夏でした。もう10年前になります。
そのとき、サンノゼの久保由美さんや仲本博子さんとお目にかかり、今も親しくさせていただいております。
このブログに時々登場されていますね。
本当にPHPの皆様には歓迎していただき、お世話になりました。
こうして、そのときの信頼関係がお役に立っているなんて、嬉しいですね。写真を懐かしく拝見しました。
マグロさん、PHPの皆様にどうぞよろしくお伝えくださいませ。

山下さん、韓国や中国にも講演旅行に行っておりますので、「ぼくうみ」宣伝してきましょうか。
親しくなった香港や上海の自閉症の関係者の方にも、上映していただくように、連絡しましょう。
うすいまさとさんの「脳の歌」のCDは、中国の方にはお渡ししています。
来年3月には福建省に行きますので、持参しましょうか。
ただ、最近のデモ等の反日運動が心配です。日中友好親善の一助になればいいのですが・・・。
2010/10/20(水) 14:25:49 | URL | 明石洋子 #-[ 編集]
アメリカ西海岸ぼくうみ上映の奇跡、ありがとうございました!
明石さん、コメントありがとうございました。サンフランシスコのまぐろです。

そうなんです。当時まだ日本語でしか観れなかったぼくうみの上映について、PHPとしてゴーサインを出して頂けたのは、「明石さんがご支援されている映画だから・・・」ということでした。これがぼくうみ上映の決め手となりました。心より感謝申し上げます。

久保さんは、ぼくもこちらにおける自閉症教育関連の大先輩ということでお付き合いを頂いております。

ぼくうみぜひ、世界に向けて発信したいですね!韓国や中国にも広まって行ってくれたら、ぼくも嬉しいです!どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2010/11/08(月) 13:31:43 | URL | まぐろ #5Ia1FBE6[ 編集]
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