続・父のひとりごと
自閉症児りょうまの父が語る、福祉関連中心のちょっとだけ真面目な「ひとりごと」
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【第313号】横浜駅のホームにて
今朝、いつものように通勤中の横浜駅のホームで電車を待っていた自分。

通勤・通学の人たちで混雑するホーム。

ただ、いつものその風景とは違う、少し異様な雰囲気を感じていた。

私の並ぶ列から少し離れたところで、公衆電話をかけながら大声をあげている人がいたからだ。

その方向を見ると、人混みの向こうに電話をしながら、大声を上げている20歳前後の男性の姿を確認することができた。

この時点で自分の中に、「もしかして・・・。」という気持が起きていた。

遠くから、更に注意を払ってみる。

声がわずかに聞こえた、「ここが、どこだか分からない!誰も教えてくれない!」(泣き叫ぶ青年)

どうやら、電話の相手は、お母さんか身近な人?らしい。助けを求めていたのだ。

電話が切れてしまったのか、電話をバンバンたたき、その姿は明らかに混乱し、パニック状態。

やっぱり!と、青年が自閉症であると確信することは、自閉症児の親としては容易なことであった。


yokohamaeki.jpg


周りの人たちは誰一人として、知らん顔であった。でも、都会では当たり前の風景である。

すぐに、列から外れ、人混みを掻き分け彼の方へ自分が向かったのは、言うまでもなかった。

近くに寄りながら、彼に「大丈夫、大丈夫だよ。」と、心を落ち着かせる。

状況から、行き先が分からなくなったことは、把握できた。

「どこの駅に行きたいの?」と尋ねてみた。

「小机」と質問に答えてくれた青年。

それを聞き、行き方を簡潔にゆっくりと説明したところ、安心し、落着きを取り戻してくれた。(ホッ)

彼は私とは反対方向の電車に乗らなければならない。自分は青年を電車に誘導してあげた。

青年の表情から不安の色が消え、電車に乗り込んだ。

「次の駅で降りて、緑色の電車に乗るんだよ!^^」と青年を見送った自分。

青年が無事目的地に着きますように。。。


******************************************


私はこの出来事で、こう思うのである。

ホームにいた多くの人たちが、青年を助けてあげたいと思っていたと思う。
でも、どうしてあげれば良いのかが分からなかった、と言うのが実際であったのではないだろうか。
なので、ホームで知らん顔をせざるを得なかった人たちの対応は、決して責めることはできないと思うのである。

ただ、100人に1?2人いると言われている自閉症児者。
ということは、あの青年の周辺に100人以上いたホームの人の中には、自閉症に関連する人(家族・親類・支援者等)は、確率的に少なくても私を含め1人はいたはずである。

今回は、たまたま、そこに居合わせた私が、その人物であったのだと思う。

私は、その場面に出くわした「自閉症に関連する人」がその場面に対応してあげられれば良いのではないかと思うのである。

一番の罪は、「自閉症に関連する人」でありながら、見て見ぬふりをしてしまうことではないだろうか?

事件は現場で起きている。理論ではない。

こう接すれば良いなんてものは、ケースバイケースで、対応は自分の持つ過去の経験則でしかないのだ。

あの場面では、残念ながら頭でっかちな机上論の理論派のみの人では、対応できない。

最後には「心」が大切。そう感じるのである。

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