ママチャリで日本一周1万5000キロ 自閉症男性 笑顔の旅 福津市の板井さん 父と4年
=2008/06/03付 西日本新聞夕刊 より抜粋引用=
かご付きの“ママチャリ”(家庭用自転車)で日本一周を目指し、2004年から九州や北海道などブロックごとに周回サイクリングを重ねてきた福岡県福津市宮司の板井淳さん(34)が5月下旬、最後に残っていた関東を走破し、国内一周を成し遂げた。通算189日で総走行距離1万5161キロ。淳さんは知的障害と自閉症があり、父真人さん(65)との熱い伴走だった。
淳さんがサイクリングを始めたのは、千葉県の福祉施設に入所していた20歳のころ。無気力状態だった淳さんを真人さんが自転車旅行に連れ出すと、笑顔が戻った。
淳さんは少年時代から長距離走が得意で、フルマラソンも10回以上完走している。「助手席に座るだけのドライブと違い、サイクリングでは淳が主人公になれる」と真人さん。愛車のママチャリで遠出を重ねるうち、父子は日本一周の夢を語り合うようになった。
真人さんが定年退職した03年、淳さんが施設を退所したのを機に、一家は千葉県から福津市に転居した。挑戦は04年の夏から始まった。父子はママチャリ2台にテントを積み、14日間で九州を一周。その後も四国、中国、北海道、沖縄、近畿、中部、東北の順で走破し、名所巡りや名物料理を楽しんだという。
北海道の襟裳岬では漁師と知り合い、日高昆布の陸揚げを手伝った。東北では台風に見舞われ、道の駅のトイレで二晩足止めを食ったが、旅人が励ましの言葉や食べ物を差し入れてくれた。
中部では温泉に立ち寄った後、淳さんが行方不明になり、パトカーが出動するトラブルも。それでも、留守番の母義子さん(63)が夜も眠れないほど案じた交通事故や野犬などによる被害は一度も遭わずに済んだ。
変化に対応しにくいのが自閉症の特性だが、真人さんによると、淳さんはハプニング続きの旅のおかげかあまり物事に動じなくなったという。
逆さになって見た天(あまの)橋立(はしだて)(京都府)、沖縄の紺ぺきの海、日本三名瀑(めいばく)の1つ・袋田の滝(茨城県)…。感情を表に出すことが少ない淳さんが「わあ」と声を上げる絶景にも出合えた。
最後の関東一周では、淳さんが入所していた千葉の施設を再訪。パーティーの歓待を受け、職員たちも一緒に自転車で走ってくれた。
張り切って先頭を走る淳さんのうれしそうな表情を真人さんは心に刻んだ。
「体力が続く限り淳とペダルをこぎ続ける」と語る真人さんに「しばらくゆっくりしたら」と義子さん。傍らで淳さんが言った。「次は中国かな」
自閉症の男性もすごいけれど、やっぱりこの65歳のお父さんは、すごいと思う。
自分も65歳の頃でも、りょうまと一緒に何かできるような、そんな父親でいたいなぁ。。。
ママチャリなのもポイントですよね。
何気に「次は中国かな」と言っている淳さんはカッコイイと思います。
話は変わりますが今日NHKの「元気列島」で「発達障害の子どもと向き合って」
と言うタイトルがテレビ欄にありました。
気になって録画していたのですが機械トラブルで録画失敗してました…。
帰って来てちょっとガッカリでした。



